みなさんの身体はこれら3つのドーシャを全て持ち合わせていますが、個人によってその比率は異なります。
持って生まれた比率のドーシャを、「プラクリティ」と呼びます。両親からの遺伝、生まれた季節や場所などの要素により決定されます。プラクリティは生涯を通して変わることはなく、各個人が持つ本来の体質・性質と言うことができます。
「プラクリティ」を構成する各ドーシャは、年齢や季節、一日の時間帯、居場所、天候、状況、生活態度、思考、行動様式、人間関係など、さまざまな影響を受け、増加したり減少したりします。本来のドーシャ(プラクリティ)のバランスが崩れると、体調が思わしくなり(中国医学で言うところの「未病」の状態です)、さらに大きく崩れると病気にかかってしまいます。
本来のドーシャ「プラクリティ」に対して、現在のドーシャを「ヴィクリティ」と呼びます。健康な人はドーシャのバランスが崩れそうになると、それを元に戻すような行動をとります。簡単な例では、寒いときに温かくする、疲れたときに休息をとるといったことですが、こうしてバランスを取ることで、誰もが生まれながらに持つ「自然治癒力」を引き出し、健康を維持することができるのです。
プラクリティのドーシャ比率がすべて等しいならば病気にかかることはないと言われていますが、そのような人は滅多にいません。大抵の人が3つのうちの1つあるいは2つの比率が高く、特徴として以下の傾向が見られます。 |